ハトムギのマメ知識、漢方としてのハトムギ効果、ハトムギ美肌成分の効果
2021/12/22
ハトムギとは、一年草で高さは約100 ~ 150 cm ほどで、夏から秋にかけて、葉の付け根から長短不揃いの花柄を持った花穂を出します。イネ科ジュズダマ属の植物です。アジアでは種の殻を除いて主食やハトムギ茶など食品として、または、成分の薏苡仁(ヨクイニン)は、首イボなどのイボやニキビに効く漢方として活用されています。ハトムギは名前に「ムギ」とついていますが、見た目や味は麦であるオオムギやコムギよりかはトウモロコシに近く、もちもちとした食感で噛み応えがあります。
ハトムギの栽培起源は、インドシナ半島あたりの熱帯アジア原産と言われ、東南アジアの根栽農耕文化圏です。根栽農耕は東南アジアの潤湿地帯においてサトウキビやタロイモ、ヤムイモ、バナナなどの栽培によって始まった原始的な農耕で、焼畑が基本です。根栽農耕は東南アジアで始まり、ミクロネシアやポリネシア、インド、中国を経て沖縄に伝わったとされています。これは、農業形態としては最古に属すものと推定されています。
ハトムギの日本への伝播時期は確実には分かっていませんが、2~3世紀ごろに書かれた医学書「神農本草経(じんのうほんぞうけい)」において、ヨクイニンは「身体を快調にして、不老長寿に効果があるもの」とされている記述されているものが残っています。また、6世紀前半からの農村跡からジュズダマの種子が発掘されていることから、栽培種は奈良時代までに伝わったとみられておりますが、出土した葉はハトムギ種と特定できていないこともあり、現在断定はされておりません。断定できるものとしては、江戸時代中期の享保(1716年から1736年までの期間)との所見もあります。そのころの江戸幕府将軍は8代将軍徳川吉宗です。
吉宗は、肌着は木綿と決めて、それ以外のものは着用せず、鷹狩の際の羽織や袴も木綿と定め、平日の食事は一汁一菜と決め、その回数も一日に朝夕の二食を原則としていたそうです。
一汁一菜とは、主食(白米や玄米や雑穀米)に、汁もの(味噌汁 等)一品と、菜(おかず、惣菜)一品を添えた日本における献立の構成の一つであり、粗食を指します。
この一汁一菜を守り健康に気を使った将軍様が我が国で栽培したハトムギを食していたかもしれません。古くから日本に渡来し、栽培されていたことは間違いありません。
ハトムギの生育期間は半年程度、春まき(4月上~中旬が適期)し、花期は8月から10月。9月から10月に果実が熟する頃、刈り取り2~3日乾燥した後脱穀。他の麦類とは異なり、でんぷん質はもち性で、うるち性はまれにしかありません。ほとんどの麦類が冬作穀類であるのに対して、ハトムギは夏作穀類であり耐湿性があるため、1981年水田利用再編対策の特定作物として認められた事をきっかけとして、水田転作作物として多く栽培されています。
栽培種は中里在来、岡山在来 、はとちから、はとむすめ、はとひかり、はとじろう、あきしずく、とりいずみ、オホーツク1号などがあります。
ハトムギは穀類の中でもタンパク質のアミノ酸構成が最も良いとされ、脂質やカルシウム、鉄分、ビタミンB1やビタミンB2などのビタミンB群も豊富に含んでいる栄養価の高いスーパーフードです。ハトムギは大きく分けると「食品」と「医薬品」としての用途があり、食品はお茶、精白粒、製粉、雑穀米原料、サプリメント、菓子加工品として扱われ、医薬品は化粧品などとして利用されています。美容や健康に良い植物で、その昔あの楊貴妃も好んで食していたという噂や情報もあるようです。
【漢方としてのハトムギ】
ハトムギは古くから中国で漢方薬や滋養強壮として使用され、漢方の生薬名は成分でもある「ヨクイニン」から取っています。薬効としては、水分代謝調節、むくみ、関節や筋肉の腫れ、神経痛、関節痛、筋肉痛や胃腸病の改善の目的として漢方処方に配合されています。
※「ヨクイニン」とは「ハトムギ穀実を脱穀し乾燥させた子実」であると定義されています。
【肌に良いハトムギ】
ハトムギから抽出された「ハトムギエキス」は美肌成分として化粧水などに使用されています。ハトムギエキスは様々なアミノ酸をバランス良く含み、ビタミンB群も豊富に含んでいるため、肌の保湿効果は勿論のこと、肌のターンオーバーを整え、肌の老廃物の排出をスムーズにし、肌の再生を促して肌状態を整えてくれます。日々の生活の中で、紫外線やストレス、加齢など様々な影響を受けると、ターンオーバーが乱れ、肌の細胞の再生力が弱まります。よれにより、肌表面に不要な古い角質が堆積しやすくなり、更に新しい細胞の新生も妨げられます。そして、肌の乾燥や角質によるごわつき、肌荒れ、湿疹、イボ、にきび、更にシミやくすみなどの様々な肌トラブルの原因となります。そのような原因に効き、“肌の底力”を引き上げてくれるのが、ハトムギエキスとなります。肌の新陳代謝を促し、内側にある新しい細胞を活性化させ、美肌にしてくれます。
特に注目して欲しいのが、ハトムギエキス(ヨクイニン)の「保湿効果」です。その豊富に含まれるアミノ酸によって、肌のコンディションを整えたり、皮脂トラブルを防ぐ効果もあります。「保湿」は美肌の基本中の基本です。角層の水分量が十分に保たれたバリア機能の高い肌は水分蒸発を抑え、補った水分をしっかりと保持できるという好循環を生み出し、キメの整った美しい肌に導いてくれます。
ハトムギを通じて快適な生活を楽しんで頂きたいと願います。
\ 今すぐ使える /
1000ポイントクーポンプレゼント中です!!
ムギや穀物を通じてあなたのキレイを応援します。
この機会に皆さまのご利用を心よりお待ち申し上げております。